40代・50代の中間管理職の皆さん。上司からの厳しい要求と部下からの不満やサポート要請の間に挟まれ「一体、私はどうすればいいのか?」と悩んでいませんか。
私も中間管理職をしていた時期がありました。部下からは「もっと話を聞いてほしい」と言われ、上司からは「成果を重視してほしい」と期待が寄せられる。間に立つ難しさを感じ続ける日々でした。
しかし振り返ってみると、経営者側の視点を知ることで、自分の役割がクリアになり肩の力を抜いて働けるようになったのです。
この記事では、経営者が中間管理職に何を求めているのかを整理し、あなたが日々の業務に前向きに取り組むヒントをお届けします。
中間管理職が直面する現実と悩み
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上から寄せられる期待と、下からのサポート要請の間での立ち位置
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成果を求められる一方で
部下のメンタルケアも担う -
周りに気持ちを理解されにくいと感じてしまう
私自身、あるとき部下の意見を優先した結果、上司から「甘い」と評価され。逆に上司の指示を重視したら部下が離れていったこともありました。
両者の橋渡しをしながら組織を支えるのは、中間管理職ならではの重要な役割ともいえます。
経営者が中間管理職に求める5つの役割

1. 部下を育てるリーダーシップ
経営者は「数字を上げる管理職」以上に「人を育てるリーダー」としての姿勢を求めています。部下を伸ばすことは、組織の持続的成長に直結します。
2. 経営方針を現場に落とし込む力
経営戦略を、ただ伝えるのではなく「現場の言葉」に翻訳する役割 を期待されています。
3. 双方向のコミュニケーション
上層部へ現場の声を届ける役割も重要。経営者は「現場の本音を知りたい」と思っています。
4. 部下のモチベーション管理
成果は「人のやる気」に大きく左右されます。小さな成功を見逃さず褒める姿勢が期待されています。
5. 自らも成長を続ける姿勢
「学び続ける姿勢」を見せることで、部下の信頼と経営者の安心感につながります。
実体験:板挟みで苦しかった私のケース
私が中間管理職になった当初、部下からは「もっと話を聞いてください」と言われ、上司からは「結果を最優先しろ」と強く求められていました。その結果「どちらかに偏る」選択しかできず疲弊してしまいました。
しかし、ある経営者から言われた一言で気づいたのです。
「君に求めているのは、解釈と橋渡しなんだよ」
上司の意図をそのまま部下に伝えるのではなく「どうすれば現場が動きやすいか」を噛み砕いて伝える。部下の不満をそのまま上にあげるのではなく「改善提案」として届ける。
これを意識した途端、両側からの信頼が少しずつ戻ってきました。
良い中間管理職になるための自己診断チェックリスト
| チェック項目 | はい/いいえ |
|---|---|
| 部下の話を最後まで聞いているか? | |
| 部下の小さな成功を具体的に褒めているか? | |
| 上司の指示をただ伝えるのではなく、現場用に言い換えているか? | |
| 部下の意見を改善提案として上司に届けているか? | |
| 自分自身の学びや成長に時間を使っているか? |
まとめと次の一歩

経営者が中間管理職に求めるのは、板挟みで苦しむ姿ではなく橋渡し役として組織を前に進める存在 です。その役割を理解し、日々の小さな行動を意識するだけでも、職場でのストレスはぐっと減ります。
今日からできることは
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部下の話を、最後まで聞くこと
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上司の言葉を、かみ砕いて伝えること
この2つだけでも、充分な第一歩です。
あなたの背中を押してくれる部下も、そして経営者も、きっと現れるはずです。
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※本記事は筆者の実体験をもとに執筆しています。状況に応じて不安や悩みを感じる場合は、職場の相談窓口や信頼できる上司の方にご相談ください。

