中間管理職はストレスフル?孤独な板挟みから信頼を得るまでの体験談

中間管理職がストレスフルな状況に悩む体験談のイメージ画像 中間管理職の悩み

「中間管理職はストレスフル」
そう感じたことがある人は
多いのではないでしょうか。

部下の純粋な気持ちと
上司や会社の方針。
その両方を理解しながらも
中間を担う自分の立場に
心がすり減ってしまう。

私も、長い会社員生活の中で
まさにその、板挟みを経験しました。
特に
相談できる同じ立場の仲間がいない時期は
孤独感が強く
「このまま自分は
つぶれてしまうのではないか」
と感じたほどです。

この記事では
私が中間管理職としてどんなストレスを抱え
どう向き合い、最後には
信頼を得るまでに至った体験をお話しします。

同じように悩んでいる方に
「自分だけじゃない」と感じてもらえたらうれしいです。

若い部下の純粋な気持ちに共感してしまう

私は、部下の立場だった頃を
よく覚えています。

目標に向かってまっすぐ努力し
純粋に
「いい仕事をしたい」と思っていた時期。
だからこそ、若い部下たちの勢いや情熱には
強く共感してしまいました。

「こうすればもっと良くなるのに」
「会社のやり方に縛られるのはおかしい」

そんな部下の声を聞くと
かつての自分を思い出して
「そうだよね」と思う気持ちが湧いてきます。

でも同時に、私はもう
組織の中で責任を持つ立場。
部下と同じ気持ちのままでいることは
できないことに苦しみました。

上司の言葉「組織人だから、従えないなら辞めるしかない」

一方で、上司からは
こんな言葉をよく耳にしました。

「組織人なんだから、会社の方針に従えないなら辞めるしかない」

冷たく聞こえるかもしれませんが
実際にはこれも、真実の一面。
会社は個人の集まりではなく
方向性を揃えないと進めないからです。

部下の言い分もわかる。
上司の立場も理解できる。
その両方を抱えていた私は
常に板挟み状態でした。

調整役としての孤独

一番苦しかったのは
同じような立場の人がいなかった時期です。

同じ中間管理職がいれば
愚痴をこぼしたり相談したりできるのに。

でも、誰にも打ち明けられず
ただひとりで抱え込む毎日。

「どうして自分ばかりが板挟みになるんだろう」
「この役割から逃げたい」

そんな思いが強くなり
心も体も疲れきっていました。

出勤前に憂うつになったことも
1度や2度ではありませんでした。

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転機:心が楽になった!『理解者』から『橋渡し役』へ思考を切り替える

そんな私に変化が訪れたのは
「自分は橋渡し役だ」と割り切った時でした。

それまで私は、部下にも上司にも
理解者でいようとしていました。
でも、それは不可能に近いこと。

「どちらの味方でもなく
間に立って調整する役割なんだ」

と意識を変えた瞬間
心が少し楽になったのです。

割り切ることで余裕が生まれ
自然と、部下や上司の本音を
引き出せるようになりました。

「実はこういうことに悩んでいる」
「本当はこうしてほしい」

そうした声を聞けるようになったことで
私は初めて
立場の違いを超えて
 人としての悩みはみんな同じなんだ」
と気づいたのです。

信頼が生まれた瞬間

橋渡し役として動くようになってから
不思議なことに、信頼されるようになりました。

部下からは「話を聞いてくれてありがとう」
上司からは「君に任せてよかった」

そんな言葉をもらえるようになったのです。

もちろん
ストレスがゼロになったわけではありません。

でも
「自分がいるからこそ、組織が円滑に回る」
という実感は、大きな支えになりました。

まとめ:中間管理職はストレスフル、でも…

中間管理職はストレスフル。
これは間違いありません。

部下と上司の間に立ち
調整役を担うのは、精神的にも大きな負担です。
しかし、その経験は
「人をつなぐ力」
「信頼を築く力」
を育ててくれるものでもあります。

孤独でつらいと感じるときこそ
「自分は橋渡し役なんだ」
と思い出してください。

その視点を持つだけで、少し心が軽くなり
信頼につながる行動が
自然とできるようになります。

中間管理職としての苦しみは
決して無駄ではありません。
その体験が
あなた自身の大きな成長につながるのです。

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