会社員にとって「上司」は、最も影響力のある存在です。
評価、仕事内容、キャリアの方向性、日々のやる気なども、上司との関係性によって変わることがあります。
心理学や労働調査でも
と言われています。
つまり、同じ仕事内容でも「上司との関係」が良好かどうかで働きやすさもキャリアの質も、まるで違ってくるのです。
私も、多くの上司に出会ってきました。
その中で
・尊敬できる上司
・反面教師にしかならない上司
の両方を経験し、会社員人生に大きな影響を受けてきました。
ここでは、その実体験と学びをお伝えします。
私が経験した「良い上司」と「悪い上司」
・父親のように慕えた上司
ある上司は、まるで父親のように部下を見守る方でした。失敗しても責めるのではなく、改善のヒントを示し「次はこうやってみたらどうだ?」と背中を押してくれる。厳しさの中に愛情があり、この方のおかげで、私は挑戦する勇気を持てました。
失敗を恐れずチャレンジできる環境は、部下の成長を加速させます。上司の一言が、部下の未来を決めると実感した瞬間でした。
・働き方に影響するケースがある上司
逆に、些細なことを本室に報告して、評価を下げようとする上司もいました。自分の地位を守るために、部下を犠牲にするタイプ。成果を素直に喜ばず、むしろ潰しにかかる。そんな姿勢に、精神的な疲労が蓄積しました。
信頼関係が築きにくい職場では、自分の努力がうまく届かないと感じ、気持ちが揺れることもありました。
・思いがけず意見の食い違いが表面化した上司
一番辛かったのは、理解者を装いながら、実は相手方と、裏で繋がっていた上司です。相談内容がすべて筒抜けになっていたと知ったときの衝撃は大きく、信頼が一気に崩れ去りました。
良好な関係が保てない状況は、落ちついて働きづらさにつながることもあります。
相性が合わない上司とどう向き合えばよいか

上司は選べません。しかし「どう付き合うか」は自分で選べます。
私が実践して、効果を感じた方法を紹介します。
1. 自分の仕事軸を持つ
「誰のために、何のために働いているのか」を明確にすると、上司の言動に振り回されにくくなります。
評価は大切ですが、自分のキャリアや成長の軸を失わないことが何より重要です。
2. 同僚・仲間との関係を大切にする
相性が合わない上司がいても、信頼できる同僚や仲間の存在があれば意外と耐えられるものです。「上司は選べないけど仲間は選べる」支え合える人間関係を築くことで、職場での安心感が増します。
相性の合わない上司への対処法(実践編)
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自分の業務に集中し、冷静に対応する:必要以上に期待せず、ビジネスライクに接する
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プライベートとの線引きを意識する:業務に集中し、プライベートは切り離す
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相談窓口の活用:社内の相談先や制度も検討に入れる
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転職や異動:限界を感じたら環境を変える勇気を持つ
どれも逃げではなく、自分を守るための正当な選択肢です。
上司の立場になって気づいたこと
私自身が「上司」と呼ばれる立場になったとき、過去に出会った上司たちが大きな教材になりました。
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尊敬できた上司は「お手本」となり、部下の成長を支える姿勢を学びました。
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反面教師となった上司からは「絶対にこうはならない」と学び、部下との距離感を考えるヒントを得ました。
上司の良し悪しは、そのときは苦しくても後になって必ず、自分の財産になります。
まとめ|上司との関係で悩みすぎないために

上司は選べません。けれども「どう付き合うか」は選べます。
相性が合わない上司にエネルギーを奪われ続けるよりも、自分の軸や仲間との関係に力を注ぐことが長い会社員人生を豊かにするカギです。
上司との関係で迷うことがあっても、自分の気持ちを守りながら働く方法はきっと見つかります。大切なのは、一人で抱え込まずに、自分らしい距離感を見つけていくこと。
焦らず、少しずつ整えていきましょう。
※本記事は筆者の職場経験にもとづいています。登場する人物・団体は実在のものとは関係ありません。

