ライバル視してくる同僚管理職への対処法|張り合わずに信頼を守る3つの方法

会議で意見をぶつけ合う管理職 中間管理職の悩み

同じ立場の同僚から突然ライバル視されたこと、ありませんか?
立場が近いほど、評価や存在感をめぐって対抗意識を持たれやすくなるのが中間管理職の難しさです。

「会議で否定される」「部下の前で張り合われる」「私の案を先に上司に伝えられた」
私も何度も、このライバル視トラップに巻き込まれてきました。

この記事では、私が現場で体験したライバル視の例と、それにどう向き合ってきたかの具体的な方法をご紹介します。

▶ 同僚管理職が複数いる職場の難しさと乗り越え方も参考にしてください。

中間管理職同士がライバル視し合う3つの理由

評価や昇進への不安

同じポジションに複数人がいる場合、評価や昇進をめぐる競争が意識されやすいです。「次のポストを狙うのは自分だ」という意識が強い人ほど、同僚を敵視しがち。

上司や部下からの信頼度の差

「上司に気に入られているのはあの人」「部下から支持されているのは自分じゃない」

信頼度の差が可視化されると、焦りや劣等感が、ライバル視につながります。

▶ 板挟みの具体例は 『上司と部下の板挟みを乗り越える方法』 にまとめています。

能力や性格の違い

スピード重視と丁寧さ重視など、強みが異なると衝突が増えることも。性格が合わない場合も相手の行動すべてが気になりやすくなります。

中間管理職という立場自体が「評価を受けながら評価する役割」です。
つまり、お互いに見比べられ、自分が正しくあるべき理由を探し合いやすいポジション。

「表面上は同じ立場」でも、感じているプレッシャーはそれぞれ違います。

 

私が実際に経験した「ライバル視」の場面

職場で向かい合いながら意見交換するビジネスパーソンたち

会議での公開反論

提案をすると、必ずと言っていいほど強い反論を返される。論点から外れた指摘や、揚げ足を取るような意見に感じられることもありました。

部下の前での張り合い

「自分のやり方が正しい」と言わんばかりに、部下の前で競うように説明をする同僚。部下は戸惑い、職場全体に緊張感が走りました。

上司への先回りアピール

こちらの案を盗むように上司へ先に伝え「自分の手柄」としてアピールされたことも。不信感が募る瞬間でした。この時「やられた」と思うと同時に、対立構造の中に自分も巻き込まれた気持ちがして、とても心が消耗しました。

ライバル視をされてもしないほうがいい3つの行動

真っ向から張り合う

感情的に対抗すると、相手の思うツボ。周囲から見れば「どちらも子供じみている」と映り信頼を失います。

周囲に愚痴をこぼし続ける

味方を作りたい一心で、愚痴を漏らすのも逆効果。「巻き込まれるのは嫌だ」と距離を取られてしまいます。

無視して放置する

何もせず放置すると、ライバル視はエスカレートし部下や現場に悪影響を及ぼします。

効果的だった3つの対処法

比較ゲームに乗らず「役割」で会話する

「どちらが優れているか」ではなく「誰がどの役割を担うか」に話を戻すこと。KPIや職務分担をベースに会話すれば感情的な対立を減らせます。

一対一で合意を取り、記録を残す

会議の場ではなく、1on1で合意形成。その内容をメールや議事録で残しておくと「言った・言わない」の摩擦が減ります。

相手の強みを承認し、分担提案を出す

「あなたのスピードは強み。私はリスク管理を担います」などと、承認しつつ分担を提案。敵ではなく協働者の立場を見せると関係性が変わりました。

NG対応 効果的な対応
真っ向から張り合う
(感情的に対抗する)
比較ゲームに乗らず
「役割」で会話する
周囲に愚痴ばかり言う
(味方作りに走る)
一対一で合意を取り
記録を残す
無視して放置する
(問題を先送り)
相手の強みを承認し
分担提案を出す

部下やチームを守るために大切なこと

ライバル視に気を取られて、現場が揺れるのが一番の問題です。
部下には、安心して仕事ができる環境を提供する責任があります。

そのためにも、個人の感情よりチームの成果を優先する姿勢を示すことが、中間管理職の大切な役割だと思います。

まとめ:勝ち負けではなく現場を回すことがゴール

共通の目標に向かって意見を出し合う管理職チームのイラスト

同僚からのライバル視はしんどいもの。でも、勝つことではなく現場を回すことに軸を置くと対処の仕方が見えてきます。

中間管理職に求められるのは、敵に勝つことではなくチームを守ること。

誰かに勝つではなく、現場全体を整える
その目線が持てた時、自分の気持ちも楽になりました。

ライバル視に悩むのは自然なこと。
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※本記事は筆者の職場経験にもとづいています。登場する人物・団体は実在のものとは関係ありません。個別の状況がある場合は、職場の相談窓口や信頼できる方にご相談ください。