【体験談】復職直前に押し寄せた不安と向き合う方法

通勤電車の風景と復職への不安を重ねたイメージ 適応障害体験談

復職日が決まったときに押し寄せた「不安」

休職を経て、ついに復職日が決まった瞬間
私の心に広がったのは、安心ではなく不安でした。

「本当に務まるのだろうか」
「また体調を崩してしまうのではないか」
「やめるという選択肢もあるのでは…」

頭の中をぐるぐると同じ思考が巡り
夜眠れない日もありました。

復職に前向きなはずなのに
気持ちはまるで逆の方向へ
引きずられていくような感覚です。

この「復職直前の不安」は
私だけではなく、多くの人が
共通して抱えるものだと感じます。

だからこそ、体験をありのままに綴りたいと思います。

配属先は別部署、でも新しい不安が

復職後は
パワハラを受けていた上司とは
完全に別部署になることが決まりました。

これは大きな安心材料でした。
けれど同時に、異動先は全く新しい分野で
難易度の高い仕事が多いと聞いていました。

「知識やスキルは追いつくのだろうか」
「新しい人間関係の中でやっていけるのか」

パワハラ相手がいなくなる安心感と
新しい環境への不安が交錯して
気持ちは安定しませんでした。

産業医面談が逆に不安をあおった

復職前には産業医との面談もありました。
ですが、内容は本当に形だけ。
ごく短いヒアリングで終わり
「特に配慮は不要。
普通にフルタイムで復帰して大丈夫でしょう」
という判断。

私は正直
段階的な復帰や時短勤務を想定していました。
しかし現実は
いきなり以前と同じ働き方を求められることになり
これが大きなプレッシャーとなりました。

「本当に大丈夫なのだろうか」
「体調が崩れたらどうしよう」

産業医の言葉は前向きに聞こえる反面
私の不安を、むしろ強めてしまったのです。

通勤距離の長さという新しい負担

さらに追い打ちをかけたのは
異動先が以前よりも
通勤距離が長くなるという点でした。

朝の満員電車に耐えられるのか
体力は持つのか
仕事以外の部分での
負担も増えることが想像され
復職直前の不安が、ますます膨らんでいきました。

不安を「消そうとしない」ことにした

このままでは心が持たない、と感じた私は
ある時から「不安を無理に消そうとしない」
と決めました。

不安をゼロにすることはできません。
だからこそ「不安はあるもの」と受け入れ
そのうえで、気分を切り替える工夫をしました。

  • 好きな音楽を聴く
  • カフェで美味しいコーヒーを飲む
  • 散歩して自然の空気を吸う
  • ドラマや映画で声を出して笑う

こうした小さな気分転換を日常に散りばめることで
気持ちのバランスが、少しずつ戻ってきました。

信頼できる人に話すことの大切さ

もう一つ大切だったのは
信頼できる人に気持ちを話すことでした。
友人や家族に不安を言葉にして伝えると
それだけで、少し心が軽くなります。

「頑張らなくてもいいんだよ」
「不安なのは当たり前」

そんな言葉をもらえるだけで
安心感が生まれ、前に進む力をもらえました。

復職直前の不安を乗り越えるヒント

私の体験から
不安を和らげるためのヒントをまとめると
次のようになります。

  • 不安を否定しない
    「不安があるのは自然なこと」と受け止める

  • 小さな楽しみを取り入れる
    音楽・散歩・食事など
    気持ちがほぐれることを積極的にする

  • 信頼できる人に話す
    共感や安心の言葉が心を支えてくれる

  • 完璧を目指さない
    「まずはやってみる」で一歩を踏み出す勇気を持つ

復職直前は、誰しも心が揺れ動くものです。
だからこそ「どう乗り越えるか」に
焦点を当てることが大切だと実感しました。

まとめ:不安を抱えても一歩を踏み出す

復職直前の一か月は
私にとって不安との戦いでした。

しかし、気分転換や
人とのつながりに助けられながら
不安を抱えたままでも一歩を踏み出せる
ということを学びました。

復職はゴールではなく
新しいスタートです。

不安を感じながらでも
その一歩を踏み出した自分を認め
大切にしてあげたいて欲しいと思います。

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