適応障害の診断にたどり着くまで
心と体の不調を感じ始めたころ
まさか自分が「適応障害」とは
思っていませんでした。
思わなかった、というよりも
自分は、そんな病気になるような
弱い人間ではない
そう思い込んでいたのだと思います。
婦人科で、更年期かもしれないと
相談したときに、医師からこう言われたのです。
「あなたは更年期ではなく
おそらく適応障害だと思います。
心療内科などを受診した方がいいでしょう」
それまでに、漢方医、内科など
いくつものクリニックを渡り歩きましたが
返ってくる言葉は「ストレスかもね」程度。
はっきりと原因を指摘されず
答えが見えないまま時間が過ぎていた頃でした。
最初に行った心療内科 ― おじいちゃん先生とカウンセラー
そこで、近所の心療内科に行ってみました。
待合室に患者さんが多く
なかなか混んでいるクリニックでした。
診察の前に、カウンセラーのような人が
事前に話を聞いてくれたのは救いでした。
丁寧に耳を傾けてもらえるだけで
心が少し軽くなったのを覚えています。
しかし、肝心の診察は
おじいちゃん先生が担当。
「薬は必要ないかもしれませんね」と言われ
月1回の、軽い診察だけが続きました。
そしてある日、会社で異動の約束が守られず
しんどいと訴えると
先生から返ってきたのは、意外な一言。
「でも春でやめるんでしょ?」
どうやら先生の中で
私が「春で退職する」と、誤解していたらしいのです。
話がかみ合わず、私の状況を
理解してくれていないと感じた瞬間でした。
このとき
「ここに通い続けるのは無理だ」と思いました。
家族にすすめられた病院へ ― 若いドクターの診断
次に受診したのは
家族からすすめられた、別の心療内科です。
比較的新しい建物で
明るく清潔な雰囲気の病院でした。
担当してくれたのは若いドクター。
初診からしっかりと話を聞いてくれて
はっきりと言われました。
「今すぐ休まないとダメです」
そしてその場で
診断書を書いてくれたのです。
このとき初めて
「休職」という選択肢が
現実のものになりました。
その後も、定期的にこの病院に通い
休職中の経過を
一緒に見守ってもらいました。
不安を抱えながらも
安心できる居場所を見つけられた感覚がありました。
2つの病院を比べて感じたこと
同じ「心療内科」でも
ここまで対応が違うのかと驚きました。
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1件目の病院
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カウンセラーが話を聞いてくれたのはありがたい
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医師は形式的で
こちらの状況を十分理解していなかった -
誤解されるなど信頼関係が築けなかった
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2件目の病院
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医師がしっかり話を聞いてくれた
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初診から具体的な対応(診断書)をしてくれた
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休職後も定期的にフォローがあった
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結論として
「医師によって診断や対応は全く違う」
ということを痛感しました。
適応障害で心療内科を選ぶときのポイント
この経験から学んだのは
「どの医師にかかるかで大きく変わる」ということ。
同じ病名でも
アドバイスも治療方針もまるで違います。
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相性を大切にする
「この先生は信頼できる」と思えるかどうか -
複数の病院をためしてみる
一つに絞らず
合わないと感じたら転院も選択肢に -
薬だけでなく生活面も見てくれるか
会話や生活習慣のアドバイスもあるかどうか -
家族のすすめや口コミも参考にする
身近な人の紹介は、意外と当たり外れが少ない
まとめ
適応障害で心療内科などに行くとき
どんな医師に出会うかで
その後の道のりが大きく変わります。
最初に行った病院では、不信感が残りましたが
次に行った病院では、安心して
休職につながるサポートを受けられました。
大切なのは
「自分に合う医師を見つけること」。
もし違和感を覚えたら
ためらわず、別の病院を試してみてほしいと思います。
私の体験が、これから診療内科を受診する方の
参考になれば嬉しいです
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