休職中期の過ごし方|適応障害から回復へ導く実体験ガイド【保存版】

休職中期に図書館やカフェで本を開く人|回復期の過ごし方と小さな挑戦 適応障害から復職へ

「休んでいるだけで本当に回復するのだろうか」
休職中、何をすればいいのかわからない」

休職中期を迎えたあなたは
そんな気持ちを抱えていませんか?

私も当時、全く同じ思いを経験しました。

適応障害で休職し
何もできない状態から少し抜け出すと
今度は「このままでいいのか」という
新たな不安が生まれます。

▶休職直後の何もできない時の状況です

でも、安心してください。
この記事では、中間管理職として勤務した私が
休職中期の具体的な過ごし方と
小さな行動がもたらした大きな変化について
実体験をもとにお伝えします。

この時期の過ごし方が
その後の働き方と人生を
大きく左右する重要な局面なのです。

休職中期とは:仕事を見直す転換点

適応障害の回復段階における中期の特徴

適応障害休職中期(回復期)の過ごし方
単純に「休むだけ」の時期から
一歩進んだ段階です。

厚生労働省の「心の健康づくり指針」などによると
メンタル不調からの回復は
段階的に進めることが大切とされています。

休職中期には、少しずつ外出への意欲が戻ったり
「何かしたい」という気持ちが
芽生えたりする時期です。

短時間なら集中できるようになったり
「働くことへの不安」
「もう一度やってみたい」という
気持ちが混ざることもあります。

大切なのは
大きなことを始める必要はないということです。

診察や買い物といった短時間の外出から始めて
気分が乗れば、小さな挑戦に取り組む。
この積み重ねが
心に前向きなエネルギーを生み出します。

働き方を再設計する準備期間としての位置づけ

私は、この休職中期こそが
働き方を根本から見直すきっかけとなりました。

休職中期で見直すべき要素:
・自分の価値観と仕事の適合性
・ストレス要因となっていた業務や人間関係
・ワークライフバランスの理想と現実のギャップ
・今後のキャリアプランと働き方の選択肢

この時期は単なる休養ではなく
新しい働き方を模索する
貴重な準備期間だと捉えることが重要です。

休職中期のリアルな過ごし方|私の1ヶ月の記録

生活リズムを作った定期的な流れ

私の場合、2週間から1ヶ月ごとの診察が
生活の軸となりました。

基本的なルーティン:

  • 心療内科での定期診察(月1〜2回)
  • 診断書を会社に提出(郵送で対応)
  • 人事部との最小限のやりとり

この定期的な流れが、生活にリズムを与え
少しずつ心の安定につながりました。
診察のための外出が
最初のリハビリのような役割を果たしてくれたのです。

段階的に広がった外出範囲とセルフケア

休職初期は引きこもっていた私ですが
適応障害回復期である中期に入ると
徐々に行動範囲が広がりました。

第1段階:必要最小限の外出

  • 病院への通院(月2回程度)
  • 近所で買い物(週1〜2回、短時間)

第2段階:少し余裕のある外出

  • 図書館で本を借りる
    (静かな環境での軽い活動)
  • 散歩を兼ねた買い物
    (30分程度の外出)

短い外出でも、外の空気を吸い、人と接することで
確実に気分が変わりました。

無理に長時間出かける必要はありません。
日常生活の中で
小さな外出を積み重ねることが、最も効果的でした。

段階 外出内容 頻度・滞在時間の目安 ポイント
第1段階
必要最小限の
外出
・病院への通院 ・近所で買い物 通院:月2回程度
買い物:週1〜2回、10〜20分
まずは必要な用事だけに絞る。
外出後は休息をしっかり取る
第2段階
少し余裕のある外出
・図書館で本を借りる
(静かな環境で過ごす)
・散歩を兼ねた買い物
30分程度の外出 無理せず「やりたい」と思える時だけ行動。
翌日は休息日を入れる

「何かしないと」から始まったスキル向上への挑戦

オンライン英会話:コミュニケーション能力の復活

休職中期になると
「ただ休んでいるだけでいいのか」という
焦りが出てきます。
この焦り自体は悪いものではありません。
回復が進んでいる証拠です。

私も「何かやらなきゃ」という気持ちから
いくつかの新しいことを始めました。

最も効果的だったのが、オンライン英会話でした。

私が実際に使っていた英会話

期待していた効果:
英語力の向上、時間の有効活用
実際に得られた効果:
孤独感の解消、コミュニケーション能力の回復

正直に言うと、英語の上達よりも
「誰かと話せること」が一番の助けになりました。
毎日短時間でも、人との会話が孤独感を和らげ
気分を前向きにしてくれたのです。

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料理:創造性と達成感の回復

近所の方からいただく野菜が
大量にあったことをきっかけに
簡単な料理を始めました。

料理がもたらした予想外の効果:

  • 「食材をどう活かそうか」と考える時間が
    良い気分転換になった
  • 完成した料理から小さな達成感を得られた
  • 食生活が整い、体調改善にもつながった
  • 将来の働き方(料理系副業)への可能性も見えた

料理は短時間で完結し
目に見える成果が得られる理想的な活動でした。

休職中期の制度活用と注意点

会社制度の効果的な活用法

休職中は経済的な不安も
大きなストレス要因となります。
私が実際に活用した制度をご紹介します。

▶ 休職中の生活費と職場との距離感

活用した支援制度:

  • 会社の福利厚生:定期面談、復職支援プログラム
  • 地域の相談窓口:市町村の心の健康相談

手続きで学んだポイント:

  • 診断書の提出は期限を厳守
  • 人事担当者とは必要最小限のやりとりに留める
  • 復職時期については医師と相談して慎重に判断

頑張りすぎを防ぐセルフモニタリング

この時期に最も重要なのは
「無理をしないこと」です。

私が実践した「無理をしない」基準:

  • 外出は短時間でもOK
    (15分でも十分な成果)
  • 勉強や趣味は
    「できたらやる」程度の気持ちで
  • 家事や料理は
    「やらなきゃ」ではなく「気が向いたら」
注意すべきサイン:
疲労感が以前より強くなった
不安や焦りが増している
睡眠の質が悪くなった

このような症状が出た場合は
すぐに活動量を調整することが重要です。

中間管理職経験者が教える復職への準備

「完璧主義」からの解放と働き方再構築

中間管理職時代の私は
常に完璧な成果を求めていました。

しかし、休職中期に学んだのは
「60点の行動を継続することの価値」でした。

完璧主義から抜け出すための思考転換:

  • 「100点を目指して0点」より
    「60点を継続して積み重ね」
  • 「全てを一人でこなす」から
    「適度に人に頼る」働き方へ
  • 「残業=努力」から
    「効率化=成果」への価値観転換

完璧を目指さず、継続可能な小さな行動を
重ねることで確実に前進できるのです。

やらないことリスト|復職を妨げる行動の排除

休職中期では「やること」と同じくらい
「やらないこと」を明確にすることが重要です。

やらないこと 理由・ポイント
会社の同僚や上司との連絡(緊急時以外) 余計なストレスや罪悪感を避け、回復に集中するため
SNSでの仕事関連情報の収集 ネガティブ情報や他人の状況に引きずられやすい
無理な外出や活動の強要 回復ペースを乱し、再び体調を崩すリスクがある
他人との回復スピード比較 自分のペースを大切にするため。他人は参考程度に
「早く復職しなければ」という焦りに振り回される 回復は波があるもの。焦りは逆効果になりやすい

これらを避けることで
回復に専念できる環境を整えることができます。

まとめ:今すぐ始められる3つのアクション

休職中期(回復期)の要点

  • 外出や小さな挑戦を通して、段階的に回復を進める
  • 定期的な診察が、生活のリズムと安定をもたらす
  • 短時間の外出から始めて、徐々に活動範囲を広げる
  • プチ学習や料理など、小さな挑戦で気分が前向きになる
  • 「無理をしない」「小さな達成感を積み重ねる」ことが最重要

明日から始められること

  1. 散歩や近所への買い物から外出を再開
  2. 何か一つ、興味のあることを始める
  3. できたことを1つ見つけて、自分を認める

希望のメッセージ

休職直後は何もできなくても
休職中期には、自然とできることが増えていきます。
その変化こそが
あなたの回復の確かな証拠なのです。

小さな一歩から始まる大きな変化を
私は身をもって経験しました。

現在、私は会社員として働きながら
心理やカウンセリングの学びを活かし
ライターとして発信を続けています。
この休職経験が、新しい働き方への転換点となりました。

焦らず、でも着実に一歩ずつ前進していきましょう。
あなたは確実に、回復に向かっています。

【まとめ】適応障害からの休職と復職までの体験談|全記事まとめ

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