復職初日の朝、心臓がドキドキして足が重い
そんな気持ちは、とても自然です。
私自身、適応障害から復職した経験を持ち
その後、管理職時代には
部下の復職を何度もサポートしました。
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復職初日の
不安を和らげるための心構え -
出社前にできる
メンタル調整と服装準備のポイント -
復職初日の
スケジュール例と人事面談の質問対応 -
上司・同僚への
挨拶例文と手土産の選び方 -
緊張を和らげるための
3つの実践的工夫 -
初日を終えた後の
セルフケアと振り返りの方法 -
適応障害から復職した
私自身の 体験談と気づき
完璧でなくても大丈夫。
まずは「今日という一歩」を
踏み出すための準備を整えましょう。
実際に迎えた復職初日の流れは
こちらの記事にまとめています。
→【体験談】職場復職初日の様子と心境
復職初日を迎える朝の気持ち
緊張は自然な感情と心得る
復職初日の緊張は、決してあなただけが
感じているものではありません。
この緊張感は、あなたが真剣に
復職と向き合っている証拠でもあります。
私がサポートしてきた方々も
みなさん同じような気持ちを抱えていました。
緊張している自分を責めるのではなく
「準備ができている証拠」として受け止めてください。
出発前にできるメンタル調整
朝の準備で
心を整える方法をお伝えします。
呼吸法でリセット
- 4秒で吸って、4秒止めて、8秒で吐く
- これを3回繰り返し自律神経を整える
前向きな言葉を自分にかける
- 「今日は新しいスタート」
- 「完璧でなくても大丈夫」
- 「一歩ずつ進んでいこう」
服装と身だしなみを整える
清潔感のある服装は、自信を与えてくれます。
お気に入りの服を選んで
鏡の前で軽く微笑んでみてください。
当日の流れとスケジュールの一例
時間 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
9:00 | 出社・人事面談 | 15分程度の簡単な面談。体調や不安の有無を聞かれることが多い |
9:30 | 配属先への挨拶 | 人事と一緒に挨拶回り。菓子折りは上司へ先に渡す |
10:00〜12:00 | デスク周りの整理・軽作業 | PCやアカウントの動作確認、軽い事務作業で環境に慣れる |
12:00〜13:00 | 昼休憩 | 同僚と軽い会話をする程度でOK。「話すより聴く」を意識 |
13:00〜16:00 | 午後の業務 | 疲れやすい時間帯。適度に休憩をとり無理せず進める |
出社〜人事面談(想定される質問)
9:00 出社
まずは、人事部への報告から始まります。
15分程度の簡単な面談が一般的です。
よくある質問と回答例:
Q: 体調はいかがですか?
A: 「おかげさまで安定しています。
主治医からも復職の許可をいただいております」
Q: 不安なことはありませんか?
A: 「今はまだ緊張していますが
段階的に慣れていきたいと思います」
Q: 何かサポートが必要ですか?
A: 「ありがとうございます。
必要な時は相談させていただきます」
配属先への案内と紹介シーン
9:30 配属先への挨拶
人事担当者と一緒に職場へ向かいます。
ここが最も緊張する瞬間かもしれません。
挨拶例文(基本パターン):
「お久しぶりです、○○です。
本日から復職いたしました。
ブランクがありますが、一日も早く
戦力となれるよう頑張ります。
引き続きよろしくお願いします。」
菓子折りを渡すタイミング:
- まず上司に挨拶してから
- 「お世話になります」と一言添えて
- 個包装で日持ちするものを選ぶ
午前中〜午後の過ごし方
10:00-12:00 環境に慣れる時間
- デスク周りの整理
- パソコンの動作確認
- 軽い事務作業から開始
12:00-13:00 昼休憩
同僚と軽く会話する程度で充分。
無理に話そうとせず
「話すより聴く」を意識してください。
13:00-16:00 午後の業務
この時間帯に
疲れがピークに達することが多いです。
休憩を適度に取りながら進めましょう。
挨拶と菓子折りのマナー
誰に渡す?順番とタイミング
優先順位:
- 直属の上司
- 人事部(お世話になった担当者)
- 同じチームのメンバー
おすすめの品物:
-
- 個包装のクッキーやチョコレート
- 日持ちする焼き菓子
- 1,000〜3,000円程度が相場
人数目安 | 予算目安 | おすすめ菓子例 | 日持ち | ポイント |
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5〜10人 | 1,000〜1,500円 | 個包装クッキー、フィナンシェ | 2〜3週間 | 少人数部署向け。気軽に配れる |
10〜20人 | 2,000〜3,000円 | バラエティ焼き菓子詰合せ | 3〜4週間 | 個包装で休憩時間に配りやすい |
20人以上 | 3,000〜5,000円 | 小分けせんべい、個包装チョコ | 1〜2か月 | 大人数向け。日持ち重視で選ぶと安心 |
常温保管必須 | +α | ゼリー、羊羹 | 1〜2か月 | 冷蔵不要で扱いやすい。夏場にも◎ |
の3条件を満たせば失敗しません。
迷ったら焼き菓子詰合せでOK。
挨拶で伝える内容(例文つき)
場面別挨拶例文
上司への挨拶:
「○○部長、お忙しい中ありがとうございます。
本日から復職させていただきました○○です。
ご迷惑をおかけしましたが
今後ともご指導よろしくお願いします。」
同僚への挨拶:
「おはようございます。
本日から復職いたします○○です。
ご一緒できて嬉しいです。
よろしくお願いします。」
新しいメンバーへの挨拶:
「初めまして、○○と申します。
本日から復職いたしました。
至らない点もあると思いますが
よろしくお願いします。」
実際に私が言った挨拶と
周囲がどう反応したかは体験談にまとめています。
→職場復職初日の実際の様子
緊張を和らげるための3つの工夫
呼吸法と表情リセット
簡単リセット法:
- 深呼吸3回 – 緊張を感じたらその場で実践
- 肩回し運動 – デスクでも目立たずできる
- 軽い笑顔 – 口角を少し上げてみる
「話すより聴く」を意識する
復職初日は
無理に積極的になる必要はありません。
聴く姿勢のメリット:
- 現在の職場状況を把握できる
- 相手に好印象を与えられる
- 自分のペースを保てる
具体的な方法:
- 相手の話にうなずく
- 「そうなんですね」
「ありがとうございます」で相槌 - 分からないことは素直に「教えてください」
無理せず早めに切り上げる
初日は予定を詰めすぎないことが重要です。
理想的なタイムテーブル:
- 午前:挨拶と環境慣れ(3時間)
- 午後:軽い業務開始(3時間)
- 残り:振り返りと明日の準備(1時間)
初日を終えて振り返るときに意識したいこと
「完璧でなくていい」と思えるセルフケア
一日を終えた時
「あれができなかった」「うまく話せなかった」
と反省してしまうかもしれません。
しかし、復職初日の目標は
「完璧にこなすこと」ではなく
「一歩を踏み出すこと」です。
セルフケアの方法:
- その日頑張ったことを3つ書き出す
- 好きな飲み物でほっと一息つく
- 早めに就寝して体を休める
次の日に向けた準備(服装・気持ち)
物理的な準備:
- 翌日の服装を前夜に準備
- 必要な書類や資料の確認
- 通勤ルートと時間の再確認
メンタルな準備:
- 「今日より明日は少し慣れている」と考える
- 小さな目標を一つ設定する
- 十分な睡眠を取る
私が相談者の方にお伝えしているのは
「復職は100メートル走ではなくマラソン」
ということです。
初日はスタートラインに立った日
徐々にペースを上げていけば大丈夫です。
まとめ
復職初日は、誰にとっても緊張するものです。
しかし、適切な準備と心構えがあれば
必ず乗り越えられます。
私自身の適応障害からの復職体験を振り返ると
最も印象的だったのは
職場の皆さんの温かい迎え方でした。
思い描いていた
「気まずさ」や「居心地の悪さ」は杞憂に終わりました。
緊張を受け入れる – 自然な感情として捉える
感謝の気持ちを形にする – 菓子折りと心からの挨拶で
完璧を求めない – 一歩ずつ前進することを大切にする
私からのメッセージ
復職初日は「終わり」ではなく「始まり」です。
その後の日々で、徐々に職場に慣れ
自分らしく働けるようになります。
人事面談が思ったより簡単だったように
心配していることの多くは
それほど大きな問題ではないかもしれません。
復職は新たなスタートです。
過去の自分と比較するのではなく
今の自分ができることから始めてください。
あなたの勇気ある一歩を
心から応援しています。
復職は一日にして成らず。
焦らず、着実に
あなたのペースで歩んでいきましょう。
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