体の異常は、心の崩壊のサイン:壊れていく自分に気づけなかった日々

tekioshogai-symptom.jpg 適応障害・休職から復職へ

最初は「体」が壊れていった

午前3時。また目が覚めました。
心臓が胸を突き破って飛び出すのではないかと思うほど、激しく脈打っていました。 喉には何かが詰まったような違和感があり、息を吸っても吸っても酸素が足りません。

これは身体の問題なだけ

当時の私はそう信じ込み、複数の病院を転々としてしていました。

医者が見つけられなかった「異常」

歯科、内科、消化器内科、耳鼻咽喉科
心電図、血液検査、胃カメラ、レントゲン
考えつく限りの検査を受けました。

しかし、結果はすべて「異常なし」

そして医師たちは、同じ言葉を口にしました。

ストレスが原因かもしれませんね

その言葉を聞くたび、私は心の中で否定していました。

管理職が弱音を吐くわけにいかない
部下に弱みを見せられない
私は精神的に強い人間だ

今思えば、あれは完全に思考停止でした。「強くなければならない」という固定観念が、現実を見えなくしていたのです。

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家族が見ていた「壊れていく私」

婦人科での検査結果も「ホルモン値は正常」。更年期ではありませんでした。 医師は静かに告げました。

心理的ストレスが身体症状として現れています。心療内科の受診をおすすめします

それでも私は受診しませんでした。

限界を決定づけたのは、「最近、あきらかにおかしいよ」という家族の一言です。 家族が挙げた症状は、自分ではまったく気づけていなかったものでした。

  • 些細なことで激怒する

  • 夜中に何度も起きている

  • 大好きだった読書をまったくしていない

  • 出勤前に涙が止まらなくなる

客観的な視点が、当時の私には決定的に欠けていました。

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「春まで我慢すれば」という地獄への片道切符

心療内科を受診しようと決意しかけていた矢先、人事から「春の人事で異動させますよ」と言われました。 その一言が、私に致命的な判断ミスをさせます。

あと数ヶ月我慢すればいい
環境が変わればすべてよくなる
 

根本的な対策を、私は先延ばしにしてしまいました。

身体が「拒絶」を始めた

時期 症状の進行
1ヶ月 電車内で動悸と吐き気。冷や汗が止まらない
2ヶ月 会社の最寄り駅で足が動かなくなる。エレベーターに乗れない
3ヶ月 出勤時に涙があふれる。会議中も必死でこらえる
休職直前 電車のホームで立ち尽くす。一歩も前へ進めない

身体が、職場という場所を全力で拒否し始めたのです。

『行きたくない』は甘えじゃない。体の声を聴くヒント

人事が告げた「裏切り」

春の人事内示の日。担当者は無表情で告げました。

「異動先に空きがありませんでした。もう少し今の部署で頑張れませんか?」

心の中で、何かが静かに崩れ落ちる音がしました。 翌日、私は電車に乗ることさえできなくなりました。
完全に、心身が機能しなくなっていました。

今、あなたに伝えたいこと

友人が肩に手を置き支える様子。体験者と支援のつながりを表現。

あのときの私に必要だったのは、「我慢」ではありませんでした。

早めの専門機関の受診
客観的な視点を持つこと
環境調整という名の戦略的な撤退

身体からのSOSを軽く扱った代償は、想像以上に重いものでした。

もし今、あなたが似たような症状を抱えているのなら
「我慢」ではなく「対処」を選んでください。

あなたは一人で戦い続ける必要はありません。

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適応障害で休職・復職を経験した筆者が、うつなど心の不調を抱える方にも役立つよう、体験をもとにまとめています。

※本記事は筆者の実体験に基づいていますが、医療的判断や治療方針については必ず主治医・産業医などの専門家にご相談ください。本サービスは医療行為ではなく、診断・投薬・治療に代わるものではありません。重度の症状や法的問題については、医療機関や弁護士などの専門家への相談を推奨いたします。

 

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