復職初日に行けない時は?休んでも失敗にしない再スタート術

復職初日に行けない朝の不安と対処法のイメージ 休職と復職

復職初日の2週間前から

「本当に行けるだろうか」
「また体調を崩したらどうしよう」

そんな思いで、前日は何も手につかず
緊張のピークに達していました。
でも結果的に
私は初日に出社することができました

それは、完璧に準備できたからではなく
「最悪の場合は辞めてもいい」
という、逃げ道を作っていたから
です。

この記事で分かること:

  • 復職初日に
    「行けない」と思った時の心の持ち方
  • 実際に行けた私が
    事前にやっていた5つの準備
  • 当日朝「動けない」と感じた時の判断基準
  • 万が一行けない場合の具体的な連絡方法
  1. 【実体験】「行けない」と思っていた復職初日の2週間前から当日まで
    1. 復職2週間前から募る不安
    2. なぜ当日、行けたのか
    3. 実際に出社してみて
  2. 「行けない」と思った私が事前にやっていた5つの準備
    1. 1. 「逃げ道」を作っておく(最重要)
    2. 2. 主治医・産業医に「不安」を正直に伝える
    3. 3. 「やらないことリスト」を作る
    4. 4. 通勤ルートを一度練習する
    5. 5. 前日は「何もしない」を許す
  3. 当日朝「動けない」と感じた時の判断基準
    1. 「行けるかどうか」の判断フローチャート
    2. 「休む」判断をすべきサイン
  4. 万が一「行けない」場合の連絡方法|完全テンプレート
    1. 連絡のタイミングと手段
    2. 【電話】連絡テンプレート
    3. 【メール】連絡テンプレート
  5. 不安を和らげるセルフケア|私が実際にやったこと
    1. 1. 不安を書き出して「見える化」する
    2. 2. 4-7-8呼吸法で緊張を和らげる
    3. 3. 「最悪のシナリオ」を受け入れる
  6. 知恵袋に頼る前に知っておくべきこと
    1. ネット情報(知恵袋・SNS)の注意点
    2. 情報の信頼性を見極める3つのルール
  7. 復職支援制度を最大限活用する方法
    1. 主要な復職支援制度の比較表
    2. 制度活用の3ステップ
  8. よくある質問(FAQ)|復職初日の不安を解消
          1. Q1復職初日を休んでも大丈夫?解雇リスクは?
          2. Q2復職初日に行けない時の連絡は何分前が適切?
          3. Q3眠れない夜はどう対処?2時間睡眠でも行ける?
          4. Q4短時間勤務や試し出勤は誰に相談?手順は?
  9. 休む判断をした場合のリカバリープラン
    1. 当日にすべき3つのこと
    2. 再スタート術:準備ステップ
  10. まとめ:「行けない」と思っても、逃げ道があれば行ける
  11. あなたへのメッセージ
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【実体験】「行けない」と思っていた復職初日の2週間前から当日まで

正直にお話しします。私は復職初日まで
「行けないかもしれない」と思っていました。

復職2週間前から募る不安

時期 主な状態 よく起きたこと
2週間前 不安が頭から離れない 夜中に目が覚める/罪悪感/動悸
1週間前 不安が増大 「行けないかも」の反芻/食欲低下
前日 緊張ピーク 眠れない/シミュレーションが止まらない
当日朝 体が重い・迷い 「午前だけ」「辞めてもいい」の逃げ道で前進

なぜ当日、行けたのか

当日朝 、目覚ましが鳴った瞬間
体が重くて「やっぱり無理かも」と思いました。

でもそのとき
私は自分にこう言い聞かせていました。

「とりあえず行こう。
無理だったら午前中で帰ればいい。
最悪、今日で辞めてもいい」

この「逃げ道」があったからこそ
なんとか体が動きました。

実際に出社してみて

タイミング 心境・状況 結果
通勤電車 動悸で途中下車を何度も検討 「次の駅まで」を繰り返し到着
会社の前 足が震え玄関で停止 「5分だけ」で入館
上司面談 声が震える 「無理しないで」で安心
午前中 周囲の目が気になる 軽い業務→自分を褒める
午後 強い疲労 定時退社を決断
帰宅後 どっと疲労 「行けた」の実感と安心
最も大切な学び:
完璧を目指さなくても
「とりあえず会社に行く」だけで十分です。
初日は完璧より、無事に終える。
会社に行けただけで100点です。

「行けない」と思った私が事前にやっていた5つの準備

完璧な準備ではなく
最低限これだけはやったことを紹介します。

復職初日に向けて、私は
完璧な準備などできませんでした。
でも、最低限これだけはやっておいたことが
当日の支えになりました。

1. 「逃げ道」を作っておく(最重要)

具体的にやったこと:

  • 「午前中だけでもいい」
    と決める
  • 「無理だったら辞めてもいい」
    と自分に許可を出す
  • 「完璧じゃなくていい」
    と何度も言い聞かせる

この「逃げ道」があったからこそ
追い詰められずに済みました

2. 主治医・産業医に「不安」を正直に伝える

具体的にやったこと:

  • 復職1週間前に主治医に
    「行けるか不安です」と正直に話す
  • 産業医面談で
    「短時間勤務から始めたい」と相談
  • 「無理だったらすぐ連絡していい」
    という安心材料をもらう

専門家に「不安でいい」「無理しなくていい」
と言ってもらえると、心が軽くなります。

3. 「やらないことリスト」を作る

完璧を目指すとプレッシャーで潰れます。
だから、あえて「やらないこと」を決めました

やらないこと 理由 代わりにやること
初日から残業 疲労蓄積は再発リスク 定時で帰る
休職理由の詳細説明 反芻で負担増 「ご心配おかけしました」で十分
完璧を目指す 自己圧迫で崩れる 「行けたら100点」
同僚との比較 自己否定に直結 自分のペースを守る
何度も謝る 相手が気疲れ 1回の感謝+行動で示す

4. 通勤ルートを一度練習する

具体的にやったこと:

  • 復職前に
    実際に会社の最寄り駅まで行ってみる
  • 満員電車の感覚を思い出す
  • 「ここまで来られた」
    という小さな成功体験を積む

いきなり当日に行くより
一度練習しておくだけで
心理的ハードルが下がります。

5. 前日は「何もしない」を許す

前日は緊張のピークで
何も手につきませんでした。
でも、それでいいと自分に許可を出しました

前日にやったこと(やらなかったこと)

  • 完璧な準備をしようとしない
  • 眠れなくても「横になるだけでOK」と決める
  • 明日のシミュレーションを無理に止めない

前日の詳しい過ごし方は
復職前日の準備で不安を半減させる方法で解説しています。

当日朝「動けない」と感じた時の判断基準

「行けるか/行けないか」をどう判断するか
具体的な基準を示します。

当日朝、「やっぱり無理かも」と思うのは
自然なことです。大切なのは、無理をしないこと

「行けるかどうか」の判断フローチャート


迷ったら「とりあえず次のステップまで」を試す。
でも無理だと思ったら、すぐに引き返してOK。
これは逃げではなく
再発を防ぐための正しい判断です。

「休む」判断をすべきサイン

種類 主なサイン
身体的サイン ・動悸・吐き気が強く、水も飲めない
・めまいや冷や汗が止まらない
・呼吸が浅く、息苦しさを感じる
精神的サイン ・涙が止まらない
・「死にたい」と思う
・パニック状態で何も考えられない

これらのサインが出たら、無理せず休む
そして必ず主治医に連絡してください。

万が一「行けない」場合の連絡方法|完全テンプレート

復職初日の欠勤連絡メール例

いつ、どの手段で、何を伝えるべきか。
実例テンプレート付きで解説します。

当日朝、どうしても行けないと判断した場合
最も重要なのは「速やかに、誠実に伝える」ことです。

連絡のタイミングと手段

ベストタイミング:
始業30分~1時間前

連絡手段の優先順位:

順位 手段 推奨タイミング 使用場面 要点
1位 電話 始業30〜60分前 基本はこれ 誠意+次の一手(再調整の意志)
2位 メール 電話不通時すぐ 補足・記録 簡潔・丁寧・事実のみ
3位 チャット 社内ルール次第 速報・既読 電話/メールと併用

【電話】連絡テンプレート

【基本パターン】
お疲れ様です、〇〇です。
本日復職予定でしたが、朝から体調がすぐれず
出社が難しい状況です。大変申し訳ございません。

復職日については主治医とも相談のうえ
改めて人事部(または上司)に
ご相談させていただきたいのですが
よろしいでしょうか。

【メール】連絡テンプレート

件名:復職初日の欠勤のご連絡(氏名)

〇〇部長(または担当者名)

お疲れ様です、〇〇です。

本日復職予定でしたが、体調がすぐれず
出社が難しいため、お休みをいただきたく
ご連絡いたしました。

ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

復職については、主治医および産業医と相談のうえ
改めて日程調整をさせていただきたく存じます。

よろしくお願いいたします。

連絡の3原則

  1. 簡潔に状況を伝える
    (詳細な症状の説明は不要)
  2. 謝罪と感謝を忘れない
  3. 次のステップを示す
    (再調整の意志表明)

「復職初日に行けない=失敗」
ではありません。

むしろ無理をして再発するより
体のサインを受け止めて
調整した方が長期的には正解です。

不安を和らげるセルフケア|私が実際にやったこと

緊張を和らげる呼吸法

復職初日の不安は誰にでもあります。
私も2週間前から不安でしたが
最低限これだけはやりました

1. 不安を書き出して「見える化」する

頭の中でぐるぐるしている不安を
紙に書き出すだけで、少し心が落ち着きます。

私が書き出した不安:

不安の内容 起こる確率(%) 具体的対処法
初日に行けない 50 連絡して再調整/午前のみ出社
同僚に迷惑と思われる 40 初日に感謝と挨拶を一言
体調を崩す 30 無理なら帰宅/医師に相談
仕事についていけない 60 分からないことは素直に質問

やり方:

  1. A4用紙を用意
  2. 思いつく不安を箇条書き
  3. 各不安の「確率」と「対処法」を書く
  4. 「対処法がある」
    と分かるだけで安心感が生まれる

2. 4-7-8呼吸法で緊張を和らげる

呼吸法で自律神経を整えます。

手順:

  1. 4秒かけて鼻から息を吸う
  2. 7秒間息を止める
  3. 8秒かけて口からゆっくり息を吐く
  4. これを3~4セット繰り返す

前日夜や当日朝に実践すると
過剰な緊張が少し和らぎます。

3. 「最悪のシナリオ」を受け入れる

私の場合は、一番効果があったのは
「最悪の場合は辞めてもいい」
と決めたこと
です。

具体的な思考プロセス:

  • 「行けなかったらどうしよう」
    →「行けなかったら再調整すればいい」
  • 「また体調を崩したらどうしよう」
    →「崩したら休めばいい」
  • 「もうダメだったら」
    →「最悪、退職という選択肢もある」

この「逃げ道」があるだけで
追い詰められずに済みます

知恵袋に頼る前に知っておくべきこと

「復職 初日 行けない 」と検索する気持ち
よく分かります。私も何度も見ました。

ネット情報(知恵袋・SNS)の注意点

メリット デメリット
同じ悩みを持つ人の体験談で「自分だけじゃない」と安心できる 匿名情報は信頼性が不確実
様々な対処法のアイデアが得られる 極端な体験談が不安を煽ることも
孤独感を軽減できる 自分の状況と異なるケースが多い

※知恵袋やSNSは参考程度にとどめ
判断は必ず専門家に相談しましょう。

情報の信頼性を見極める3つのルール

1. 一次情報を優先する

情報の種類 信頼できるソース 確認場所の例
復職支援制度 厚生労働省・労働局  jsite.mhlw.go.jp
医学的情報 医療機関・学会 大学病院・学会公式HP
労働法規 労基署・公的機関 労働基準監督署HP

2. 複数の情報源を比較する
一つの体験談を鵜呑みにせず
少なくとも3つ以上の情報を比較。

3. 専門家の意見を最優先する
主治医、産業医、カウンセラーなど
あなたの状況を知る専門家の助言が最も重要です。

復職支援制度を最大限活用する方法

産業医面談で復職調整

多くの企業には
復職を支援する制度があります。

主要な復職支援制度の比較表

制度名 内容 期間の目安 メリット 相談先
試し出勤制度 短時間で出社練習 1〜2週間 心理的負担を段階的に軽減 人事・産業医
短時間勤務 4〜6時間から開始 1〜3ヶ月 体力回復に合わせられる 上司・人事
業務軽減措置 負荷の軽い業務から 1〜2ヶ月 自信を取り戻しやすい 上司・産業医
産業医面談 定期的な体調チェック 月1〜2回 客観的助言が得られる 産業保健
EAP相談 外部カウンセリング 必要に応じて 社内に知られず相談可 人事経由

制度活用の3ステップ

ステップ 内容
STEP1 就業規則や社内イントラで利用可能な制度を確認
STEP2 人事部または産業医に「〇〇制度を利用したい」と相談
STEP3 主治医の診断書・意見書を添えて申請

重要: 「制度を使う = 迷惑」ではありません。
これは企業が用意している正当なサポートです。

よくある質問(FAQ)|復職初日の不安を解消

Q1復職初日を休んでも大丈夫?解雇リスクは?

A: 初日の欠勤だけで即解雇されることは
法律上ほぼありません。
ただし、速やかな連絡と誠実な対応が前提です。

必須対応:

  • 始業前(30分~1時間前)に連絡
  • 主治医の診断を受ける
  • 人事部・産業医と復職時期を再調整

休む判断は後退ではなく
再発防止のための戦略的な一歩。

誠実に対応すれば
ほとんどの企業は再調整に応じてくれます。

Q2復職初日に行けない時の連絡は何分前が適切?

A: 始業30分~1時間前がベストです。

これより早すぎると、相手が確認できず
遅すぎると業務に支障が出ます。
電話が最優先、つながらない場合は
メールで補足しましょう。

連絡手段の優先順位:

  1. 電話(直属上司または人事部)
  2. メール(記録として残す)
  3. チャット(社内ルールで認められている場合のみ)
Q3眠れない夜はどう対処?2時間睡眠でも行ける?

A: 私も前日は、ほとんど眠れませんでしたが
なんとか出社できました。

眠れない夜の対処法:

  • 「8時間寝なきゃ」と焦らない
  • 布団で横になるだけでも体は休まる
  • 呼吸法で自律神経を整える
Q4短時間勤務や試し出勤は誰に相談?手順は?

A: 人事部または産業医
相談するのが最短ルートです。

相談・申請の3ステップ:

  1. 就業規則で利用可能な制度を確認
  2. 人事部に「短時間勤務を希望したい」と相談
  3. 主治医の意見書を添えて正式申請

私も産業医面談で
「最初は短時間勤務から」と相談しました。
→詳細は復職前の産業医面談で成功する交渉術|時短勤務・年休活用の実践例

休む判断をした場合のリカバリープラン

万が一、復職初日を休んでしまっても
それは「終わり」ではなく
「より慎重なスタート」への転換点です。

当日にすべき3つのこと

1. 主治医に連絡(最優先)

  • 状況を説明し、復職時期の再検討を依頼
  • 診断書の更新が必要か確認
  • 次回診察の予約

2. 職場への丁寧な経緯報告

  • 人事部または上司に改めて連絡
  • 「〇日後に再度相談させてください」と見込みを伝える

3. 自分を責めない

  • 「行けなかった = 弱い」ではない
  • 「体が教えてくれたサイン」と受け止める
  • 罪悪感は自然な感情だが、事実ではない
タイミング やること ポイント
当日 まず 主治医へ連絡 再調整の可否と診断書確認
当日 次に 職場へ経緯報告 簡潔+誠実+見込み
当日 最後 自己否定を止める 体のサインに感謝

再スタート術:準備ステップ

【1週間以内】

  • 主治医・産業医と復職プランを再検討
  • 試し出勤や短時間勤務の活用を相談
  • 生活リズムを整える(起床・就寝時刻を固定)

【復職1週間前】

  • 通勤経路の練習(実際に電車に乗ってみる)
  • 初日の挨拶を簡単にシミュレーション
  • 「やらないことリスト」の作成

【復職前日】

  • 早めに布団に入る(眠れなくてもOK)
  • 「完璧じゃなくていい」と自分に言い聞かせる
  • 翌日の持ち物・服装を準備
期日 準備ステップ 目的
1週間以内 医師・産業医と再検討/短時間勤務の相談 安全な再開ラインの設定
復職1週間前 通勤練習/挨拶シミュレーション/やらないリスト 心理的ハードルを下げる
前日 早め就寝/完璧を手放す/服・持ち物準備 当日実行のみの状態に

まとめ:「行けない」と思っても、逃げ道があれば行ける

復職初日は多くの人が「最大の壁」と感じます。

1. 「行けない」と思うのは異常じゃない
2週間前から不安になるのも
前日に眠れないのも、自然な反応です。

2. 「逃げ道」が一番の支え
「午前中だけ」「無理なら辞めてもいい」
という逃げ道があれば、意外と体は動きます。

3. 完璧を目指さない
初日は完璧より無事に終えること
会社に行けただけで満点です。

4. 行けなくても失敗じゃない
「復職初日に行けない=失敗」
ではありません

むしろ体のサインを受け止めて
再調整する方が、長期的には正解です。

5. 専門家と相談しながら進める
主治医、産業医との定期的な相談が
復職成功の鍵です。

あなたへのメッセージ

私は復職初日まで、ずっと
「行けないかもしれない」と思っていました。
前日は何も手につかず、当日朝も
「やっぱり無理かも」と思いました。

でも、「最悪辞めてもいい」という
逃げ道があったからこそ、なんとか行けました

そして今、ライターとして発信を続けながら
カウンセリングの学びを深めています。
あの復職の経験が、今を支える土台になりました。

あの日の不安は、決して無駄じゃなかった。
むしろ「無理をしない」という大切なことを
体が教えてくれたのです。

たとえ今日、一歩を踏み出せなくても
明日また挑戦できます。
復職は何度でもやり直せます。

あなたの復職は、きっと大丈夫です。
私は心からそう信じています。

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※本記事は筆者の経験と一般的な情報提供を目的としています。
個別の医療判断や法律相談については、必ず専門家にご相談ください。

 

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